前置き
ゲームキューブソフト「バテン・カイトス 終わらない翼と失われた海」を紹介します。
こんな人にオススメのゲームです
- ストーリー重視のRPGをしたい人。
- プレイヤーは主人公ではなく、ゲーム世界の外の存在であるストーリーを楽しみたい人。
- じっくりゲームを楽しむ時間のゆとりがある人。
こんな遊び方がオススメのゲームです
- 攻略サイト等で戦闘のコツを調べておく(戦闘を楽にするアイテムの入手が自力で発見しずらいため)。
- 倒しやすい雑魚敵を見極めて、その敵ばかりを狙って倒しレベル上げをする。
- 中盤からストーリーが盛り上がるので、序盤が面白くなくても中盤までは頑張る。
製品情報
項目 | 内容 | コメント |
ゲーム名 | バテン・カイトス 終わらない翼と失われた海 | |
ハードウェア | ゲームキューブ | ディスク2枚組 パッケージは通常のゲームキューブソフトの2倍のサイズあり。 |
ジャンル | RPG | |
プレイ人数 | 1人 | |
公式HP | こちら |
簡単なゲーム説明
ゲームキューブで2作発売された「バテン・カイトス」シリーズの第一作目です。
戦闘システムは、「マグナスバトル」という独自のシステムを採用されています。これは戦闘にカードゲームの要素を加えたようなものです。予め作成したデッキからランダムな順番でカードが手札に入り、1ターン内に決められた枚数までの手札を使って行動します。
このカードを使った戦闘では、一度の攻撃中にカードについている数字が1,2,3などと順番になっていればボーナスダメージが入ることや、一度の攻撃中に火属性と水属性のカードを使うとダメージが相殺されてしまうなど、カードの選択に戦略性があります。
次に、本作を語るうえで欠かせないのは、プレイヤーはゲームに登場するキャラクターではなく、ゲーム世界を外から見ている存在であることです。他のゲームにもこのような設定のものは数多くありますが、本作はこの設定を最高に活かせている作品だと思いました。これについては「オススメポイント」で更に深堀りして紹介します。
オススメポイント
プレイヤーはゲーム世界外の存在であることを最高に活かした内容
前述しましたが、本作では プレイヤーはゲームに登場するキャラクターではなく、ゲーム世界を外から見ている存在「精霊」として扱われます。
このことは公式サイトに正しく分かりやすく説明されていますので引用します。なお引用に出てくる「カラス」とは主人公のことです。
プレイヤーはカラスの分身としてではなく、カラスに宿る「精霊本人」としてバテン・カイトスの物語を紡いでいくことになる。つまり、精霊は、いままさにテレビの前にいる「プレイヤー自身」である、ということである。
https://www.bandainamcoent.co.jp/cs/list/batenkaitos/story/keyword.html
プレイヤーが分身としてではなく、「本人」として物語に参加できることがバテン・カイトスの大きな特徴である。
この説明のとおり、プレイヤーはゲーム世界とは別世界の存在としてゲームキャラクターと交流することになります。
このような「プレイヤー=テレビの前にいるプレイヤー自身」は他にもありますが、他のゲームではストーリーの山場で「プレイヤー=テレビの前にいるプレイヤー自身」と明かされるなど、プレイヤーを驚かすための仕掛けとして使われていることが多いように思います。
一方本作では、最初からゲーム世界にプレイヤーが溶け込んでいるので、あたかもゲームの中に本当に世界があるように感じ、ゲームキャラクター達と一緒に世界を救っている感覚を得られるゲームとなっています。
気になった点
ダンジョン攻略や戦闘のテンポの悪さ
まずダンジョン攻略について、本作のダンジョンは、簡単なものではありますが謎解き要素があり、例えばブロックを特定の場所に移動させるといったことを行うのですが、その際の動作が快適とは言えない速度です。それに加えて、通常時からキャラクターの移動速度が遅いため、謎解きのためにダンジョン内をあちこち移動することも快適とは言えません。
次に戦闘について、本作の戦闘はターン制であり、味方と敵は1体ずつ行動します。
そして戦闘システムは前述の通り「マグナスバトル」という独自のシステムであり、1回のターンで複数回行動できるのですが、味方の行動ならまだしも敵1体のターンに複数行動(大体2,3回、多くて4,5回ほど)をされるとテンポが悪く感じました。
コツをつかむまで攻略全般が難しい
本作では、ダンジョンに登場する敵の強さの波が大きいと思いました。
あるダンジョンでは雑魚敵が強く、レベル上げをしようにもレベル上げすらままならなかったのですが、その次のダンジョンでは敵が弱く経験値やドロップアイテムもこちらの方が良いので、明らかにその次のダンジョンに早く進んだ方が良いということが何度かありました。
このようなレベル上げのコツをつかむまでは、「このゲームやたら敵が強いな」とストレスを感じることが多かったです。
評価が難しい点
戦闘システムの良し悪し
本作の戦闘システムである 「マグナスバトル」 について改めて説明しますと、予め作成したデッキからランダムな順番でカードが手札に入り、1ターン内に決められた枚数までの手札を使って行動するものです。
攻撃ターンでは攻撃用カード、防御ターンでは防御用カードを使うのですが、例えば攻撃ターンに防御用カードしかない場合、カードを1枚捨てそのターンをパスすることになります。運が悪い場合、次に補充されたカードがまた防御用カードであり攻撃できないということもあります。
このようなことも含めてデッキ構築の戦略が生まれるのかもしれませんが、このシステムになじめない間は理不尽だなと思うことが多かったです。
しかし、私のプレイスタイルとして、最終的にデッキには攻撃用カードばかり入れ防御を捨てたことで快適にプレイできるようになりましたので、プレイスタイルに応じた戦闘が出来るとも言えます。
まとめ
今回はゲームキューブソフト「バテン・カイトス 終わらない翼と失われた海」を紹介しました。
本作の一番の魅力はストーリーにあると思います。プレイヤーがゲーム世界に参加している感覚を得られ、そしてとても綺麗なストーリーのゲームを楽しみたい方には、是非遊んでいただきたいゲームです。
なお、続編の「バテン・カイトスII 始まりの翼と神々の嗣子」では全体的にゲームテンポが大幅改善されていますので、ストーリー重視の人には「バテン・カイトス」、快適さや戦闘の楽しさが欲しい人には「バテン・カイトスII」を選んでいただければ良いと思います。
このゲーム紹介が誰かの役に立ちましたら嬉しく思います。
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