前置き
Nintendo Switchソフト「メトロイド ドレッド」を1周クリアしましたので、現時点の感想を書きます。
なお私のメトロイドシリーズの経歴としてクリア済みの作品を下記に記します。
- スーパーメトロイド
- メトロイドフュージョン
- メトロイドプライム
- メトロイドプライムハンターズ
- メトロイドアザーエム
スペック
項目 | 内容 | コメント |
ゲーム名 | メトロイド ドレッド | |
ハードウェア | Nintendo Switch | |
ジャンル | アクション | 探索型アクションゲーム(※1) |
プレイ人数 | 1人 | |
公式HP | こちら |
※1:探索型アクションゲームとは、広大なマップが用意されており、徐々に能力(二段ジャンプや、特定の壁を壊せるなど)を取得するにつれてマップの移動できる範囲が広がっていき、そしてゲームのクリアを目指すゲームです。
簡単な感想
感想はいずれもネタバレを含みません、そのため曖昧な表現が多くなりますがご了承をお願いします。
アクションゲームとして
やはり任天堂の手が入っているおかげでアクションゲームとしての出来がとてもいいです。
サムスの動きが機敏なので動かしていて気持ちいいですし、攻撃はある程度大まかな操作でも敵に当たってくれます。(自動的に照準が合うとかではなく、当たり判定が適度に大きいイメージ)
また、低い段差は走って近づくだけで乗り越えてくれるなど、随所にストレスを与えない工夫がされています。
本作ではメニューを開かずに様々な武器を使い分けられるようになっています。例えば下記のような操作があります。
- Y…ショット
- Rを押しながらY…ミサイル
- ZRを押しながらY…???(ネタバレになるので伏せます)
これらの操作は、慣れればスタイリッシュな操作が出来るので良いと思います。
ただ、これらに加え、移動やジャンプ、更にはYボタンの長押し(ショットのチャージ)などが絡んでくると少し操作が複雑に思いました。
とはいえ、今回のメトロイドは何度もゲームオーバーになること前提で作られている様子はありますので、操作が難しいとはいえそれは慣れればいいのかもしれません。
ただ、もしシリーズ初めて遊ぶという方は、少々操作が複雑なゲームであることをご理解いただければと思います。
ストーリーについて
まずメトロイドシリーズのストーリーについてを大雑把に説明します。
メトロイドシリーズの本筋はナンバリングが付いた下記作品となります。
- メトロイド
- メトロイドⅡ
- スーパー メトロイド(メトロイド3)
- メトロイド フュージョン(メトロイド4)
- メトロイド ドレッド(メトロイド5)
メトロイドⅡより後の作品には、作品名にナンバリングはついていませんが、ゲームのオープニング画面等でナンバリングが記されています。
メトロイド ドレッドでは作品発表時の動画でナンバリングがつけられていました。
そしてストーリーの感想ですが、メトロイドフュージョン以来、現実時間で実に19年ぶりにメトロイドのストーリーが進展しました。
シリーズファンにとってストーリーが進展することは待望だと思います。そしてクリアした後の感想として、過去作の様々な設定を活かした面白い内容でしたし、メトロイド5のナンバリングを付けるに相応しい内容でした。
シリーズファンに方は是非遊ぶべき作品だと思います。
一方でメトロイドシリーズが初めてという方には、本作だけでストーリーを理解することは難しいと思います。アクションゲームとしてはストーリーが無くても楽しめると思いますが、もしストーリーも楽しみたいなら、上記のメトロイド1~4のストーリーを見てから遊んだほうが楽しめると思います。(本音を言うと、過去作もネタバレ無しで遊んいただき是非ストーリー展開に驚いてほしいところですが)
新要素「E.M.M.I.」
本作の新要素「E.M.M.I.」による追跡についてです。
この E.M.M.I.とは、あるエリア内に入るとサムスを追跡し、サムスに接触すると即死攻撃を行ってくるロボットです。メトロイドフュージョンを遊んだ方でしたら「SA-X」に似たものだと理解してもらえば問題ありません。
E.M.M.I.には通常攻撃は一切効かず、 E.M.M.I. が徘徊するエリアで手に入る特殊武器を使って E.M.M.I.を倒す流れになります。 その特殊武器はすぐには手に入らないので、何度も E.M.M.I.の徘徊エリアを出入りして攻略することになります。
E.M.M.I.ですが、「倒せない、かつ、即死攻撃をしてくる敵」というのはやはり怖いもので、他のゲームでも何度も経験しているにも関わらず本作でもドキドキするものでした。
また、 E.M.M.I.には徘徊エリアが決まっているのが良かったなと思います。
徘徊エリアから脱出するときには安心感が生まれますし、E.M.M.I.の徘徊エリアに再突入するとき院は都度緊張感が生まれるので、いいメリハリが生まれたなと思います。
本作に程よい恐怖を求めている人には、 E.M.M.I.は期待していいシステムだと思います。
本作のサムス
メトロイドシリーズ上のサムスは、初期のころは一切喋ることなく、深い洞窟に味方一人いない状況だったことから、世界観のダークさが生まれていました。
しかしシリーズが進むにつれ、サムスの考えがテキストで表現されるようになり、仲間と一緒に探索するものも登場しだして、徐々に世界観のダークさが薄れてきました。
メトロイドシリーズファンの中には、昔のサムスのような孤独さをゲームに求めている人が多いと思います。私もその一人です。
本作ではサムスは喋りません。他のキャラクターは喋る場面はありますが、これはストーリー上重要な部分だけなので必要箇所だと思います。
また、過去のいくつかの作品のように仲間が登場することもありません。一応ナビゲーターは登場しますが、通信で話すだけであり人物は登場しないため、気になるものではありませんでした。
なので本作のサムスは昔の作品のようにダークさが窺えるキャラクターだったと思います。
シリーズ経験者と未経験に向けて
シリーズ経験者に向けて
私自身がナンバリングシリーズは「スーパーメトロイド」と「メトロイドフュージョン」しか遊んでない立場ではありますが、この両方もしくは片方でも遊んでいらっしゃるなら、本作はその雰囲気を継承しているのでどのようなゲームか理解いただけると思います。
アクションゲームとしては遊びやすくなり、ストーリーはナンバリングシリーズ5作目に相応しいものでしたので、メトロイドシリーズとして遊んで損はない作品だと思います。
シリーズ未経験に向けて
本作はメトロイドシリーズの名に相応しい作品になっていますので、興味を持たれているのでしたら購入して遊ばれて問題ないと思います。
2Dアクションゲームの殆どがそうなのですが、クリアまでの時間は短いことを予めご理解ください。
なお本作はシリーズの本筋でいうと5作目(前述の「簡単な感想」→「ストーリーについて」をご参照)であり、過去4作品とストーリーが大きく繋がっています。
例えば「メトロイド」がどういう生物なのか簡単な説明はありますが、過去作品から得られる情報と比べると微々たる情報しかありません。
ネタバレを気にしない方であれば、プレイ前に過去作品のストーリーを調べることをオススメします。
さいごに
今回は「メトロイド ドレッド」を紹介しました。
シリーズファンとしては19年間待った甲斐のある満足な作品でした。
クリアはしても取り残したアイテムの収集などまだまだ遊べることはありますので、引き続き楽しんでいきます。
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