【ゲーム紹介】「パンチアウト!!」はアクションゲームの面白さを超凝縮した作品

前置き

ファミコンソフト「パンチアウト!!」（以下「本作」と記載）を紹介します。

製品情報

ゲーム説明

概要

本作は任天堂から発売された、ボクシングを題材にしたアクションゲームです。

次々と登場するボクサーを相手に1対1の勝負をし、相手の体力を０にしてダウンを奪い、10カウントを取るかTKOを取ると勝利です。

システムとして特徴的なのはプレイヤーキャラクターの移動が無いことで、相手の攻撃はガードや回避で凌ぐ必要があります。
相手の行動を見てタイミングよく回避をし、相手の攻撃後の隙を狙って攻撃を当てに行くことが本作の基本戦略です。

シリーズ作品について少し補足

ファミコン版のパンチアウト!!には、賞品版とマイクタイソン版の2種類があります。

賞品版は、その名の通り賞品用に製作されたバージョンで、一般販売はされていません。ソフトはプレミア化しています。

マイクタイソン版は、賞品版の後に一般販売されたバージョンです。
これには、プロボクサーのマイクタイソンが対戦相手として追加されており、それに伴いオープニングにメッセージも追加されるなど、賞品版よりも内容が増えたものになっています。

入手難易度的に今遊びやすいバージョンは「ファミリーコンピュータ Nintendo Switch Online」で配信されている賞品版です。
ただ、ソフトを購入して遊びたい方は、追加要素があり価格も安く手に入るマイクタイソン版の方がオススメです。

システム

本作のアクションには、大まかに次の５つがあります。

• ボディブロー（AまたはBボタン）
  • 俗にいう弱攻撃。
• 顔面パンチ（十字キー上を押しながらAまたはBボタン）
  • 俗にいう強攻撃。
• アッパーカット（スタートボタン）
  • 使うためには条件が必要な、非常に強力な一撃。
• ブロック（十字キー下）
  • 俗にいうガード。
• スウェー・ダッキング（十字キー左、または右、または下を2回）
  • 回避

よくあるアクションゲームにはつきものの「移動」の操作はありません。
相手の攻撃は「ブロック」や「スウェー・ダッキング」で防御または回避する必要があります。

ゲームの進行としては、対戦相手のボクサーと1対1の勝負をし、勝利するごとに次の相手と対戦を行い、最終的に全対戦相手に勝利することが目的です。

オススメポイント

アクションゲームの面白さを超凝縮した作品

本作はアクションゲームの面白さを超凝縮した作品だと感じました。
具体的には下記に示す「回避」と「相手の行動パターンを覚える」ことが重要なゲーム内容だからです。

回避の重要性

本作は、序盤1人目2人目の対戦相手であれば適当なタイミングで攻撃をしても相手にヒットしますが、3人目からは適当な攻撃は殆どガードされるようになり、基本的には相手の攻撃の予備動作を見て「スウェー・ダッキング」で回避し、その後相手に反撃を与えることでダメージを与えていくことになります。
また、後半の相手になるほど攻撃の予備動作は短くなるので、回避するにはかなりの瞬発力が求められます。

この、相手の行動に対応して瞬時にプレイヤーが操作を行うことは、最近のゲームにも通じるアクションゲームの面白さのキモだと言えます。
本作はファミコンのシンプルなゲーム内容だからこそ、その部分の重要さが際立っていると感じられました。

相手の行動パターンを覚えることの重要性

先ほどは相手の予備動作を見て回避することの重要さを説明しましたが、更にゲームが進み相手が強くなると、今度は相手の行動パターンを覚えることも重要になります。

例えば、ある対戦相手は超高速のアッパーカットを3回連続で放ってきます。
この行動を理解していないとアッパーカット1回目を避けた後に反撃しようとしてしまい、しかし相手の方が先に攻撃を始めているのでアッパーカットの2回目3回目を受けてしまいます。

そのため、1回目は相手の予備動作を見て回避し、その後更に「続けて2回回避」というように、「瞬発力」＋「行動パターンを覚えて次の行動を考える」ことも重要になります。

ここまで難易度が上がると、1人の相手を倒すだけでも何度も何度も挑戦しないと勝てないくらいになりますが、頑張れば勝てそうだと思わせる難易度設定ではあるので、苦労して勝てたときの達成感は非常に大きく感じられます。

気になった点

難易度が非常に高い

ここまでの紹介でも十分に書いていますが、本作は難易度が非常に高いです。
筆者は実力ではクリアできなかったので、「ファミリーコンピュータ Nintendo Switch Online」の巻き戻し機能を何度も使ってようやくクリアできました＾＾；

なので無理をして全クリアを目指す必要はないと考えています。
ただ、行き詰った対戦相手について、自身の瞬発力を鍛えたり攻略パターンを見出していき、結果その相手を倒せるようになった時には、プレイヤーのゲームスキルはかなり上がっているのではと思います。

総合的な感想とまとめ

今回は「パンチアウト」を紹介しました。

ファミリーコンピュータで発売された本作ですが、筆者はこの2,3年前くらいにゲームの動画を視聴し、「なんて面白いゲームがファミコン時代に存在していたんだ！」と思いました。

本記事で説明しているように、本作はアクションゲームの面白さを超凝縮した作品だと考えています。
骨太なアクションゲームを遊びたいという人は、Nintendo Switchの「ファミリーコンピュータ Nintendo Switch Online」で配信されているため無料で遊べる状況の人も多いと思いますので、本作が気になりましたら遊んでみてはいかがでしょうか？

このゲーム紹介が誰かの役に立ちましたら嬉しく思います。