アイキャッチ画像は公式サイトより引用
前置き
ニンテンドーSwitch および PlayStation 4 ソフト「レミロア~少女と異世界と魔導書~」(以下「本作」と記載)を紹介します。
この記事はニンテンドーSwitch版を遊んだ内容です。PlayStation 4版と差異があるかもしれませんがご了承願います。
- 気軽に遊べるアクションゲームを求めている人。
製品情報
項目 | 内容 | コメント |
ゲーム名 | レミロア~少女と異世界と魔導書~ | |
ハードウェア | ニンテンドーSwitch、 PlayStation 4 | |
ジャンル | ハックアンドスラッシュローグライトゲーム | 公式のジャンルは左記のとおりですが、遊んだ感覚は異なったので本文内に記載しています。 |
プレイ人数 | 1~2人 | |
公式HP | こちら |
ゲーム説明
本作をざっくり紹介すると、見下ろし型のアクションゲームです。
異世界に飛ばされてしまった主人公「レミ」を操作し、ランダムに生成されるダンジョンを攻略することで元の世界に戻ることが目的です。
操作は次の通りでとてもシンプルに作られています。
- 攻撃(主に弱攻撃)…Aボタン
- 攻撃(主に強攻撃)…Xボタン
- ダッシュ…Bボタン
- 魔法攻撃…Yボタン
攻撃はAボタンとXボタンで行い、AAAAやAAAXなどの組み合わせによりコンボになります。また、決まった組み合わせでなく適当に押していても連携攻撃になるので爽快感があります。
ダッシュは攻撃の隙をキャンセルできるもので、移動よりも緊急回避の役割が強いです。使用にはダッシュゲージを消費します。このゲージは時間経過ですぐに回復します。
魔法攻撃はMPを消費することで特殊な効果を発動するものです。魔法弾を飛ばす攻撃型のものをはじめ、一定時間攻撃力をアップするもの、一定時間移動力をアップするものなどがあります。
魔法攻撃はかなり威力が高いですが使用にはMPが必要で、MPは敵や物を破壊すると出てくるデザートを取ることで回復します。
攻略対象となるダンジョンは、若干道の分岐があるものの正解以外は行き止まりであり、また、常に表示されているマップで行き止まりが分かるため、ほぼ道に迷うことは無い構成です。
ゲームクリアまでの時間は短く、約1時間でクリアできます。
これは、1周クリアして終わりではなく、何周も遊ぶことを想定して開発されたゲームだからです。
本作のジャンルに関して
本作の公式ジャンルは「ハックアンドスラッシュローグライトゲーム」ですが、遊んだ感覚としてしっくりこないので、詳しく説明します。
ハックアンドスラッシュ要素に関して
ハックアンドスラッシュ(通称「ハクスラ」)とは、wikipediaに下記のように説明されています。
ハックアンドスラッシュ(英: Hack and Slash)とは、終始にわたり戦闘行為が目的となるゲーム様式であり、繰り返し多くの敵を殲滅する行為を楽しみとするプレイスタイルやゲームを指す言葉。
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%8F%E3%83%83%E3%82%AF%E3%82%A2%E3%83%B3%E3%83%89%E3%82%B9%E3%83%A9%E3%83%83%E3%82%B7%E3%83%A5
本作は広義で言えばハクスラに該当しますが、意識せずに遊んでいるとハクスラだとは感じないと思いました。
というのは、ハクスラは敵のドロップ品によってキャラクターを強化できるなど、敵を数多く倒すことに見返りを持たせているジャンルだと筆者は理解していますが、本作は敵を倒しても見返りは殆どありません。あるのはデザートポイントが手に入るくらいです(集めることでゲームの要素を解禁できるが、それほど嬉しいものではない)。
厳密には、稀(1%くらい?)に武器をドロップすることがありますが、1つくらいでは強い武器が手に入る可能性は低く、それよりもアクト(ダンジョンの区切り)のクリア時に3つほど確定で手に入るときの方が効率が良いので、やはり敵を倒すことの見返りが感じられません。
また、ハクスラというとDiabloのように、時間をかけて様々な武器防具を収集しキャラクターを強化するものを想像するかもしれませんが、本作の装備品は武器のみで、さらに武器は1つしか落ち運べません。
他にも道具の持ち運びのシステムも無く、本作で持ち運べるものは武器1つのみです。
何時間も遊んでコツコツキャラクターを強化するゲームではありません。ハクスラというとそのようなゲームを想像する人も多いと思いますので、ご注意いただきたいと思います。
ローグライト要素に関して
ローグライトというジャンルに具体的な定義は無いようですが、ローグというゲームジャンルの一部の要素を持つゲームだと理解すればとりあえず問題無さそうです。
ローグというのは有名どころでは「風来のシレン」などの不思議のダンジョンシリーズのようなゲームで、ダンジョンの構造や敵の配置がランダムで毎回違うゲーム楽しめ、また、ゲームを始めるたびにレベル1から始まるゲームのことです。
そして本作がローグライトかというと、ダンジョンの構造は毎回変わりますし、ゲームを始めるたびに初期装備に戻されるので、確かにローグライトと言えると思います。
ただ、他のローグライトゲームと比べると、ランダム要素が少なく、また難易度は優しいので、本格的なローグライトゲームを求めている人には物足りないと思います。
結局どういうジャンルなのか?
本作を実際に遊んだところ、ハクスラ要素はあまり感じず、一方でローグライト要素は感じられたことから、筆者としてはローグライトアクションゲームと呼ぶのが相応しいと思いました。
オススメポイント
気軽に遊びやすいアクションゲーム
前述の通り、本作を公式ジャンルである「ハックアンドスラッシュローグライトゲーム」を期待して遊ぶと大きな肩透かしを喰らうと思います。
一方、ローグライトアクションゲームを求めている人にとっては、本作は十分楽しめる作品だと思います。
また、ローグライトゲームは暗い雰囲気のゲームが多いので、本作のように明るい雰囲気のローグライトゲームは貴重だと思いました。
気になった点
公式が発表しているジャンルと内容に差異を感じる
これは何度も前述していますが、公式ジャンルである「ハックアンドスラッシュローグライトゲーム」を期待して遊ぶと大きな肩透かしを喰らうと思います。
筆者としては、ローグライトアクションゲームだと思って遊んでもらいたいです。
全ての要素を解禁させるには作業感がある
本作に登場する武器には、片手剣、ハンマー、槍など6つのカテゴリあり、また、各カテゴリの中にも様々な武器があり全部で200種類以上の武器が登場します。
しかし武器のカテゴリは最初は片手剣とハンマーだけしか解放されておらず、それ以外は1周クリアするたびに1つずつ解放されます。
本作を気軽に楽しむのであれば遊んでいるうちに要素が解禁するので気にはならないと思いますが、要素の解禁を目的としてしまうと何周も遊ぶことに作業感が生まれるかもしれません。
総合的な感想とまとめ
今回は「レミロア~少女と異世界と魔導書~」を紹介しました。
筆者は本作が「明るい雰囲気のハクスラ」と聞いて購入しましたが、本記事にも記載の通りその期待は正直悪い意味で裏切られました。
しかし何周も遊んでいくうちに「本作はハクスラではなくローグライトだ」と理解したところで、本作の面白さが分かってきました。
今では時間さえあれば何周でも遊ぶと思いますし、もし続編が発売するなら発売日買いしてもいいと思うくらいはまりました。
本作は再前提としてスルメゲーであり、人によっては何周も遊ぶうちにはまるゲームだと思います。
このゲーム紹介が誰かの役に立ちましたら嬉しく思います。
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